アンプにより位相が変化する場合
アンプは小さな出力電圧を大きな電圧に増幅する装置です。この増幅する時に一般的にトランジスタや真空管、ICを使用して増幅します。ICは一のパッケージのなかトランジスタやFETを多く集積したものをいいます。トランジスターや真空管を使用して増幅する場合増幅作用の結果として増幅するたびに位相が反転する性格を持っております。このため増幅する段数が偶数の場合と奇数の場合を比較すると入力信号が正位相の物を偶数の増幅段を持つアンプに通した場合、最終的に正位相として出力されます。奇数段の場合は逆位相となります。
電気楽器の開発時期が1950年ころからあり当時の増幅ディバイスは主に真空管の時代でした。この当時の製造されたアンプの増幅段も奇数と偶数段が搭載されたものが混在します。またツインリバーブのように2チャンネルのうちノーマルチャンネルは偶数段、ビブラートチャンネルは奇数段となり同一アンプでも使用する入力により位相が変化します。 |
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エフェクター等も同様でツルーバイパス式などではバイパス時は位相は反転しませんがエフェクトにすると回路の構成で位相が逆転するものが多くあります。古いタイプのブースターなどはこのような物が多く存在します。
次に問題なのがスピーカーです。スピーカーは電気信号を音に変換するもので通常プラス入力にプラスがはいるとコーン紙は前に出るように動き、
マイナスが入力されると後ろに進むように動きます。
このスピーカーに接続する配線がプラスにプラスが接続されている場合や逆の場合もあります。
またスピーカーボックスとアンプが分離されたいわゆるセパレーツもあり
楽器、エフェクター、アンプ、スピーカーをさまざま混在し、出てくる音は運任せの様相となっています。 >>次へ
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