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位相が変化するイメージ  1_全ての楽器が正位相 2_Bassが逆位相  3_Girar が逆位相  4_Bass Guitar が逆位相
 実際のステージ上で各楽器間の音波がどのように広がり影響を与えているかを簡単なイメージにしました。ステージを上から見たイメージです。
赤色は最初のインパクト音が進む方向と空気を圧縮する量です。濃い色ほど圧力が高くなっています。
青色は最初のインパクト時に赤色の音が前に進むことにより引っ張られて空気の圧力が減少する度合いです。濃いほど圧力は低くなります。
周りの白色は大気と同じ圧力です。

色が重なっている部分が互いに影響を与える部分です。同じ色同士では加算違う色同士では減算となります。
加算では音が大きくなります減算では圧力を下げる方向へ向かい結果的に音が小さくなります。
この現象がエバ電子が啓蒙するアンサンブル時における楽器同士が発する音波の位相による影響です

説明では楽器の音は同じ音量、同じタイミングでの発音時を表しています。実際のアンサンブル時においては楽器アンプアンプ等のレベルが大きくなったり逆に小いさくなったりした場合は干渉範囲が広くなったり狭くなったりすることになります。イメージは演奏家の立場ですが下記の説明は観客側からみた音環境となります。
本説明ではバスドラムの音を正位相として説明の基本としております。しかし電気でアシストしないほとんどの楽器は逆位相で発音しています。エレキギターもそのまま生で演奏した場合逆位相で発音しております。ただ電気回路で音を大きくするためにピックアップを搭載したことにより出力電圧の極性、ピックアップのコイルを巻く方向、磁石の極性の違いによりエレキギターは正位相出力タイプと逆位相タイプの2種類になりました。キーボードなど電気を使用しているものはすべてこの条件にあてはまります。

PA出現前は全体の音自体が小さかったこともあり逆位相の楽器と正位相の楽器のアンサンブル時の影響はあまり顕著にはあらわれていませんでした。空間での反射などが功を奏していたようです。近代PA出現およびロックのように大きな音を会場に届けるようになり問題が大きくなってきだしました。それはバスドラムをマイクで拾い増幅してリズムの基本音、低音の基本音とするような形態としたため観客席においてはバスドラムの前に出た音つまり正位相の音が最初に観客に届くということになりました。そのためバスドラムの音と同時発音するほかの楽器の音が正位相なのか逆位相なのかでPAスピーカーから出てくる音に大きな差が生じることとなりました。バスドラムに対して正位相の音は加算されて大きく逆位相の音は減算され小さくなります。楽器の数が増えればさらに問題を大きくしてしまうこととなります。このような理由でステージ上の混乱が音響担当者まで巻き込みステージ上の音を観客席にどういい音で届けるか苦労することとなります。

CDなどの音楽をよく注意していてみてください。音の最初の部分のバスドラムとベースが一緒に発音する部分をよく聴いて下さい。気をつけて聴くとベースの音が一瞬なくなってバスドラムの音だけになっている。その後バスドラ音が減衰した時分にベースの音が聞こえてくる。少し遅れて聞こえる。このように聞こえる楽曲が見つかります。結果的に
正位相環境で録音されているものはこのように感じられませんが逆位相環境となったものはこのように聞こえます。割合からいくと逆位相環境が圧倒的に多く存在いたします。低音ビートの中心が小節の頭にないように聞こえます。小さな音にして聞くとよくわかりますが小節の頭の音が小さくその次の拍が大きく聞こえる音です。作曲者、演奏者が頭に描いている音とはちがっているはずです。ベースプレイヤーがモニターした音が違って聞こえています。最終的にミックスダウンで体裁がととのってるだけで最初に描いた感じとは違っています。これは全て位相を意識していないことが起因しています。位相を十分管理して演奏、録音、PAを行ってみてください。頭にイメージした通りの音が出現します。

いままでは逆位相と認識していても切り替える手段がありませんでした。これからは当社の位相切り替え器を使用することにより理想の位相環境を手に入れることができます。また位相信号を検出する装置もあります。耳に頼らないで確実な位相判断が可能です。アコースティックなどの録音時は逆位相を中心にロックなどの場合は正位相を中心にジャズなどで楽器を持ちかえるときは随時位相をきりかえてと自在に音の位相を制御することが可能となりました。これから表示する楽器間における音波の位相による影響のイメージを参考にご自分で一度位相のことを良考えてみてください。

その-1 楽器が全て正位相で出力した場合 
全て加算の方向へ向かうため音が大きくなります。

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その-2 Bassのみ逆位相で出力した場合 
Bdrの
正位相音とBassの逆位相との間で消しあうためベーシストのところでは音が減少します。
ドラマー側も同様に減少するため全体としては低音部分が減少した硬い音となります。
 

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その-3 Guitarのみ逆位相で出力した場合 
Bdrの
正位相音とGuitarの逆位相との間で消しあうためギターリストのところでは音が減少します。
ドラマー側も同様に減少しますがBassほど顕著ではありませんがギターの音が奥へへこみ小さくなります。
  
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その-4 Bass Guitar 両方逆位相で出力した場合 
Bdrの
正位相音とBass,Guitarの逆位相との間で消しあうためベーシストのところでは音が減少します。
イメージのように重なり部分が非常に多く低音が回りアンサンブル自体が不安定でビート感が非常に悪く聞こえます
  
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